ULTRA002@青山スパイラルにて、神のぞみ作品展示絶賛開催中!

09/10/31 | カテゴリー:アート展 | | No コメント

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29日より開始いたしました「ULTRA002:エマージング・ディレクター・アートフェア」、連日、多くのお客さまで大賑わい。ご来場いただき、感謝感激です。
1Fの円形アトリウム奥にある、宮村ブースでは、アーティスト、神のぞみ入魂の濃密インスタレーションが、みなさまをお出迎えします。


ほとんどやりすぎなくらい、神のぞみワールドを強烈に展開しつくそう、というのが、最初のテーマでした。だから、彼女の細密でオールオーバーな作品同様、壁面全体を、トレードマークである目のモチーフ柄でうめつくし、ここ10年の軌跡をとことん詰め込み、ご紹介ました。しかも、その壁面絵柄は、プリントではなく、B4サイズの原画、つまりは手描きの絵! 惜しげもなく貼り付けた目の放つ、後光のような圧倒的パワーをまずは浴びてください。

下のエントリでもご紹介した、めくるめく海の生き物たちが織りなす細密曼荼羅は、神が15歳の時に描いた傑作です。1984年青森生まれ、弘前在住の神は、幼少期より絵を描き、地元の絵画コンクールを次々制覇する絵画の神童でした。その彼女の、大きな転機となったのが、この↓左の作品です。その後の絵画に登場する摩訶不思議な生き物たちがここには勢揃いし、どこまでもミクロに描かれる小さな世界観と、絵としてのトータルな完成度が奇跡のような感動をもたらします。なにかの鍵と鍵穴がぴったりとあったのでしょう、ここで、一気にブレークスルーして、蓋の開いてしまった彼女の想像世界は、火山が噴火するかのごとく、とめどなくイメージがほとばしり、世界を覆い、広がりはじめました。もともと金魚が好きで小さい頃からスケッチし、また、レモンちゃん、リンゴちゃんといったオリジナルキャラクターの絵を描いてきた彼女は、マグリットの絵などに触発された犬の顔から、このユーモラスなタコの顔を生み出したといいます。丸の反復と組み合わせからなる図像の誕生は、自由で楽しい筆運びを実現し、制作には勢いがつきました。彼女の世界観の縮図でもあり、顔の原点である瞳が、反復と増殖を繰り返して広がる様は、なにか人間の本質に向き合わざるを得ない、根源的なテーマをあらわしているような気がしてなりません。この黒目が見つめるものはなんなのか、見つめている主体はなんなのか。。

印象的な15の作品の、その6年後に生まれたのが、この↓大作です。構図やモチーフを繰り返す彼女が、かつての作品をもとに、100号の巨大な画面いっぱいに、びっしりと描いた生き物たち。鮮やかな色合いと有機的な形態が、全体としてサイケデリックな視覚効果ももたらします。


ほかにも、顔のイメージが崩れ、オーガニックに抽象化された作品もあり、彼女のなかでなじみのキャラクターがトランスフォームする様が一望できます。

これは、楽団のストーリー絵本のための一枚。本当に細密で、膨大な小さな生き物がつぎつぎ発見でき、興味はつきません。

やはり15のときに描かれた、美しい、奇跡のような風景画。フランドルの北方ルネッサンスの影響だそうですが、本人自身、もうこのような絵は描けないといいます。

小さなオブジェもすべてアーティストの手によるものです。

神のぞみ近景。
作品を、みればみるほど、本当の天才なんだと心底思います。流行や既成概念はふりはらい、ただひたすら自分自身の世界をつきつめ、絵の中に放出することに専念する圧倒的な力。原動力は、描くことがなにより好き、という純粋な気持ちと、いわくいいがたいオブセッションです。そして、個々の作品は絵画の普遍的な美しさを兼ね備えている。棟方志功、奈良美智、工藤麻紀子、寺山修司……本当に多くの才能を生んだ青森県の風土の力をコアなルーツに、北の地に育まれたこの希有な才能に、正直驚かされるばかりです。岡本太郎、草間彌生の系譜も思い出させつつ、既存の枠やシーンにはまらない、つきぬけた力も感じさせます。反復と増殖。北の最終兵器、神のぞみが、青山に降臨です。
ぜひ実作をご高覧いただければと思います。
ULTRA002 エマージング・ディレクター・アートフェアは、青山スパイラルにて、11/3までです。

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