まーた、最終日に駆け込んだよ。藤森照信展@東京オペラシティアートギャラリー

07/07/02 | カテゴリー:未分類 | | 2 コメント

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ここんとこさぼってるし、しかも最終日だしで、恥ずかしいから、もう書くのやめようかと思ったけど、やっぱり書くね。だって、すっごい感動した展覧会だったから。
たぶん、建築の展覧会で泣けたのは、人生初めてのことだったと思う。
それほど、心に響くものがありました。藤森さんの展覧会には。


銀座エルメスでの、社員さんたちが一丸となって四畳半の夢の家をつくるプロジェクト展が、あんまりすばらしくて、いまどきの、マイホームは自分でつくるぜ!的なDO IT YOURSELF、建築2.0な風潮を彼が先取りしてたことも、また、個人的にもっとも関心の強い、A to Z的な表現のあり方にすごく近い思想と行動力をもっている人だとわかったこともあって、最近、勝手に藤森さんのことを大好きになっていました。
で、ヴェネチア建築ビエンナーレ凱旋展に相当バージョンアップを加えたのがこの展覧会です。
正直に告白すると、私は、長らく、建築家のことが嫌いでした。(その理由の大半は、私が育ってきた個人的な環境とそれに対するアンビバレントな感情によりますので、あしからず。。)
昨今のカルチャー誌で、建築家の面々がアイドルスター扱いされるのを、ツバ吐きながら悪態ついて眺めていた(!?)者としては、初めてなんですよね。心から尊敬できる建築家に出会ったのは。しかもね、展覧会場を埋め尽くす老若男女の観客達が、本当に藤森さんに共感していて、彼のことを好いていて、こんなに人びとに愛される建築家って、いままでいたっけ?って、心底思えたんです。
植物と共生する彼のつくる有機的な家も秀逸だけど、展示会場に入って、最初に心をわしづかみにされたのは、一木を彫ってつくられた、家のマケットでした。ぼくとつとした家の模型は、素朴で、ユーモラスで、それ自体、こんな彫刻見たことない!っていうぐらい、いい味を出していました。じつは彼が、ものすごい造形力と表現力があるアーティストだということを、それらは端的に語っていました。「建築家の気取ったドローイングとかマケットとか、所詮アートじゃないし!」って、全部、先入観で切り捨ててきていた自分には、本当に不意をつかれて、ものすごい新鮮だったのです。
藤森建築=縄文回帰、という文脈が、最近出ているメディアでの主な論調で、きっと展覧会も、原始的表現との接点がたくさんあるようなものなんだろうなあ、と、勝手に思っていた安易な予測は、最後の、未来の水没後の東京のプラン、を見て、まったく覆されました。
なんかね、今、私たちが考えなくちゃいけない重要事項のひとつって、ぜったい、環境問題じゃないですか。でも、億単位の額を稼いで、メディアでちやほやされてる建築家やデベロッパーのうち、いったい何人が、環境問題を真剣に考えて、地球をよくする建築プランをだそうという気概があるのでしょうかね? あまり聞いたことがないでしょう? 人の生死にかかわる問題を考えたときには、本当に、建築だアートだといった境界って無意味だって思えてきます。(普段は、自分も相当とらわれてるけどね・・)
藤森さん、東北大学時代の卒業制作が、地元の水質汚染を憂うがゆえの、川の浄化作用を促す都市の再開発プランだったそうです。相当、示唆に富みます。
そんなこんなで、勝手に興奮しながら見て回ったすえに、展覧会から得たイメージは、ずばり、風の谷のナウシカ、でした。
最後、人でパンパンになってる、縄編みの映像上映ルームの形状が、まんま王蟲だったことも、なぜか暗示的でした。
藤森さんって、建築界の宮崎駿?(笑)
これまで、路上観察のメンバーだったりすることから、往年の趣味人の達観の境地?とかって、大変失礼なレッテルを貼ってしまっていた自分の狭量さに、反省することしきりです(汗)。でも、そういう恥ずかしさをふきとばすほどの、無限大の刺激をうけて、元気百倍!な展覧会でありました。
藤森さん、本当に、ありがとうございます!!!

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2 コメント {コメントする}
  • こじまやよい

    みやむどの
    藤森さんの「けんちくをつくろう」ワークショップを取材させてもらいました。
    小学3~6年生の子どもたちが、最初は「おうち」とはイメージのかけ離れたドームをつくることに(しかも竹と縄で作る!)とまどいつつも、最後にはほんとうに楽しんでる姿、見られて良かったですよ。
    そして、「まだ2年生だから」と恥ずかしがる女の子(お兄ちゃんが参加していた)を抱きかかえて、完成したドームの中に他の子たちと一緒に入れてあげていた藤森さん。
    四児の父の、すてきな笑顔でした。
    ブログに書くつもりが,まだ書けてなかった…。他の建築展のことと併せて,書こうかな。

  • 宮村

    >やよいどの
    コメントありがとうございます!
    ワークショップ、すんごい楽しそうですね!
    いい話だなあ。藤森さんは、よき教育者でもあるのですね。
    村(?)に一人はいてほしい、好奇心旺盛で物知りで寛容な爺さまって、感じでしょうか?おこられるかな。。

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